エジプトはアフリカ北東部に位置する国で、世界最古の文明の一つが生まれた地として知られています。ピラミッド、スフィンクス、ナイル川など、その歴史と文化は他に類を見ない魅力を放っています。また、地中海に面したアレクサンドリアや、ダイビングスポットとして知られる紅海リゾートも見逃せません。現代のエジプトは古代の遺産と現代の文化が見事に融合した国であり、その魅力を全身で感じることができます。
目次
基本情報
【総面積】:1,010,408平方キロメートル(日本の約2.66倍)
【総人口】:約1億人(2022年)
【首都】:カイロ
【公用語】:アラビア語
【時差】:日本との時差は-7時間
【通貨】:エジプト・ポンド(EGP)
評価
物価:★★★☆☆
治安:★★★☆☆
食事:★★★★☆
交通:★★☆☆☆
自然:★★★★☆
文化:★★★★★
エジプトは物価が比較的安く、特に地元の市場での買い物は非常にリーズナブルです。治安は都市部では概して良好ですが、観光地では突然のデモや治安情勢の悪化が発生する可能性があるため注意が必要です。食事は地元の料理が美味しく、特にファラフェルやシシ・カバブは必試です。交通はカイロや大都市では公共交通機関が整備されていますが、地方では不便な場所もあります。自然はナイル川の美しい風景や紅海のダイビングスポットなど、多彩な魅力があります。文化はエジプト古代文明の遺跡が点在し、世界遺産も多数あります。
参考経費
<航空券代>
日本からエジプトまでの直行便は現在ありませんので、乗り継ぎが必要です。大体の費用は15万円~30万円程度となりますが、時期や航空会社により変動します。
<宿泊代>
■バックパッカー: 1,500~3,000円
■スタンダードクラス:7,000~12,000円
■スーペリアクラス:15,000~25,000円
■デラックスクラス:30,000円以上
エジプトでは様々な価格帯の宿泊施設があります。バックパッカー向けのホステルから豪華な5つ星ホテルまで、あなたの予算やニーズに合わせて選ぶことが可能です。
<食事代金>
朝食:500円程度(コーヒーとパン、フルーツ)
昼食:1,000円程度(シシ・カバブやファラフェル)
夕食:1,500円程度(地元のレストランでの食事)
※上記の金額は目安であり、為替レートや季節によって変動する可能性があります。また、個々の旅行者の選択により、実際の費用は異なる場合があります。予算計画の際は十分にご考慮ください。
地域ごとの名所
【カイロ】
- ピラミッド:ギザの大ピラミッドは世界七不思議の一つであり、必見の観光スポットです。
- エジプト博物館:古代エジプトの遺物が展示されており、特にツタンカーメンの黄金のマスクは見逃せません。
- カハン・カリリ市場:伝統的なエジプトの雰囲気を感じることができる市場で、スパイスやジュエリー、革製品などが売られています。
【ルクソール】
- カルナック神殿:ルクソールの北部に位置する世界最大の神殿群で、壮大な柱列や彫刻が見どころです。
- ヴァレー・オブ・ザ・キングス:新王国時代のファラオたちの墓が集まる谷で、ツタンカーメンの墓もここにあります。
【アレクサンドリア】
- カタコンベ:ローマ時代の地下墓地で、壮大な彫刻や壁画が見られます。
- アレクサンドリア図書館:古代の図書館の跡地に建てられた現代の図書館で、その設計が素晴らしいです。
【紅海リゾート】
- ダイビング&スノーケリング:ハードコーラルや熱帯魚、美しい海底景色を満喫できます。
- ビーチリゾート:白い砂浜と青い海、豪華なリゾート施設でリラックスできます。
おすすめのイベント
- 1月1日 – カイロ国際映画祭: 中東・アフリカ最大の映画祭で、世界中から映画人が集まります。
- 4月25日 – シナイ解放の日: エジプト全土で祝賀行事が行われます。
- 7月23日 – 革命記念日: パレードや花火など、カラフルなイベントが行われます。
- 10月6日 – 戦勝記念日: エジプト軍のパレードや航空ショーなどが開催されます。
- 11月22日 – アブ・シンベルの日: 二回だけ特定の日に太陽の光が神殿の奥まで差し込む現象を観ることができます。
参考周回ルート
・古代の息吹(1週間ルート)
1日目: カイロ(ピラミッド、スフィンクス)
2日目: カイロ(エジプト博物館、カハン・カリリ市場)
3日目: カイロからアスワンへ(夜行列車を利用)
4日目: アスワン(アブ・シンベル)
5日目: アスワンからルクソールへ(ナイル川クルーズ)
6日目: ルクソール(カルナック神殿、ヴァレー・オブ・ザ・キングス)
7日目: ルクソールからカイロへ(飛行機で移動)、帰国
・エジプト深掘り(2週間ルート)
1~7日目: 「古代の息吹」ルートに従います。
8日目: カイロ(コプト教区、イスラム地区)
9日目: カイロからアレクサンドリアへ(列車で移動)
10日目: アレクサンドリア(カタコンベ、アレクサンドリア図書館)
11日目: アレクサンドリアからカイロへ、カイロからハルガダへ(飛行機で移動)
12-13日目: ハルガダ(ビーチリゾート、ダイビング&スノーケリング)
14日目: ハルガダからカイロへ(飛行機で移動)、帰国
・エジプト全方位(1ヶ月ルート)
1~14日目: 「エジプト深掘り」ルートに従います。
15日目: カイロからシワオアシスへ(バスで移動)
16-17日目: シワオアシス(砂漠ツアー、泉でのリラクゼーション)
18日目: シワオアシスからカイロへ(バスで移動)
19日目: カイロからダハブへ(飛行機で移動)
20-23日目: ダハブ(ビーチリゾート、ダイビング&スノーケリング、ベダウィンの村訪問)
24日目: ダハブからカイロへ(飛行機で移動)
25-26日目: カイロ(自由時間、最後のお土産購入)
27日目: カイロからルクソールへ(飛行機で移動)
28日目: ルクソール(ハトシェプスト女王の神殿、メムノンの巨像)
29日目: ルクソールからカイロへ(飛行機で移動)
30日目: カイロ(最終日、自由時間)
31日目: 帰国
各ルートはエジプトの主要な観光地をカバーしつつ、自由時間も設けてあります。また、移動は飛行機、列車、バスなどを利用し、エジプト全土を効率よく回ることができます。それぞれのルートはあくまで一例であり、個々の興味や体調に合わせて調整することをおすすめします。
ローカルフード
- ファラフェル:ひよこ豆やそら豆をペースト状にし、揚げたものです。サンドイッチにして食べることもあります。
- クシャリ:パスタ、米、レンズ豆、揚げた玉ねぎを混ぜたエジプトの定番料理で、トマトソースとチリソースをかけて食べます。
- モロヘイヤ:エジプトの伝統的な野菜を使用したスープです。チキンやラムと一緒に煮込み、特徴的な粘り気のあるテクスチャーが特徴です。
地元の習慣やエチケット
・エジプト人はゲストに対して非常に親切で、歓迎の意を示すために手厚いもてなしを行うことが多いです。
・握手は一般的な挨拶の形ですが、男女間では宗教的な理由から避けられることがあります。
・公共の場所での肌の露出は控えめにし、敬意を表す服装を心掛けることが望ましいです。
旅行のヒントとテクニック
交通:タクシーは交渉制なので、乗る前に運賃を確認しましょう。
気候と服装:夏は非常に暑く、冬は寒くなるので、季節に応じた服装が必要です。また、宗教的な理由から露出の少ない服装が推奨されます。
お土産のアイデア:パピルス紙製のアート、スパイス、ジュエリーなどが人気です。
他有益情報:飲料水はボトルウォーターを利用し、街頭の食品は新鮮さを確認してから購入することをおすすめします。
まとめ
エジプトは、その壮大な古代文明の遺跡、美しい自然、豊かな文化、そして美味しい食事が旅行者を魅了します。治安や通行環境には注意が必要ですが、それを上手く管理すれば、間違いなく人生で最も印象深い経験の一つになるでしょう。エジプトの旅は、ただ観光地を巡るだけではなく、古代から現代へと続く歴史と文化、そして人々との交流を通じて、新たな視点や価値観を発見する機会でもあります。その魅力を十分に味わうためには、事前の準備と理解が必要です。このガイドがエジプト旅行の一助となれば幸いです。
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