モロッコ:色彩豊かな市場から壮大な砂漠まで

モロッコは鮮やかな色、香り、そして感覚の国です。北アフリカに位置し、地中海と大西洋に面するこの国は、アラブ、ベルベル、そしてヨーロッパの文化が融合した場所です。古代の都市、豊かな歴史、美味しい料理、活気ある市場、手工芸品、そして変化に富んだ自然景観が訪問者を魅了します。モロッコは砂丘から山脈、海岸から古代の都市まで、多様な地形を有しています。それぞれの地域が異なる風格と特色を持っているため、一つの国でさまざまな体験ができます。モロッコのユニークさと魅力は、旅行者が何度でも訪れたくなるような体験を提供します。

目次


基本情報

【正式国名】:モロッコ王国
【総面積】:446,550平方キロメートル(日本の約1.18倍)
【総人口】:約3600万人(2023年現在)
【首都】:ラバト
【公用語】:アラビア語(モロッコ・ダリジャ)およびアマジグ語
【時差】:日本との時差は-8時間(夏時間時は-7時間)
【通貨】:モロッコ・ディルハム(MAD)

評価

物価:★★★
治安:☆☆
食事:
交通:☆☆
自然:
文化:

モロッコの物価は比較的手頃で、特に食事はコストパフォーマンスが良いと感じられます。治安は地域により異なりますが、観光地では基本的に安全です。ただし、混雑した場所ではスリに注意する必要があります。交通網は都市部では整備されていますが、地方へ行くとアクセスが難しくなります。自然はアトラス山脈からサハラ砂漠まで、多様な景色が楽しめます。文化はモロッコの大きな魅力で、古代の都市やマーケット、伝統的なライフやフェスの音楽祭など、モロッコの文化は豊かで鮮やかです。


参考経費

<航空券代>

日本からモロッコまでの往復航空券は、季節や航空会社によりますが、おおよそ10万円から20万円程度と見ておくと良いでしょう。

<宿泊代>

■バックパッカー: 2,000~4,000円
■スタンダードクラス:5,000~10,000円
■スーペリアクラス:10,000~20,000円
■デラックスクラス:20,000円以上

伝統的なリヤド(旧邸宅)を改装したホテルが多く、特に中上級クラスの宿泊施設では、モロッコの伝統的な装飾やサービスを楽しむことができます。

<食事代金>
朝食:300~500円(パン、チーズ、ジャム、コーヒーまたはミントティー)
昼食:500~1,000円(タジン(煮込み料理)、クスクスなど)
夕食:1,000~2,000円(レストランでの食事。タジン、クスクス、シーグリルなど)

※上記の金額は目安であり、為替レートや季節によって変動する可能性があります。また、個々の旅行者の選択により、実際の費用は異なる場合があります。予算計画の際は十分にご考慮ください。


地域ごとの名所

【マラケシュ】
・ジャマ・エル・フナ広場:活気あふれる広場で、食べ物の露店、音楽家、蛇使いなどが集まり、モロッコの雰囲気を感じることができます。
・マジョレル庭園:青を基調とした建物と美しい庭園が、訪問者を魅了します。デザイナーのイヴ・サンローランが所有していたことでも知られています。
・クトゥビア・モスク:市内最大のモスクで、その美しいミナレット(塔)はマラケシュのシンボルとなっています。

【フェズ】
・旧市街(メディナ):迷路のような狭い通りと、鮮やかな色彩のマーケットが特徴的な地区で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
・カラウィーン大学:世界最古の大学と言われ、その美しい建築と豊かな歴史は必見です。
・シャウエン・タナーリー:伝統的な革製品作りが見学できる工房で、伝統的な製法を今に伝えています。

【カサブランカ】
・ハッサン2世モスク:モロッコ最大、世界第7位の規模を誇るモスクで、その壮大な建築美が訪問者を引きつけます。
・旧市街(メディナ):カサブランカの旧市街は、独特の雰囲気を持つマーケットやカフェが点在しています。
・モロッコ・モール:アフリカ最大のショッピングモールで、ショッピングや食事を楽しむことができます。

【メルズーガ(サハラ砂漠)】
・エルグ・シェビ:巨大な砂丘が広がるエリアで、日の出や日の入りの眺めは圧巻です。
・ヤシのオアシス:砂漠の中に突如現れる緑豊かなオアシスは、そのコントラストが美しい。
・砂漠ツアー:キャメル(ラクダ)に乗って砂漠を探検したり、テントで一晩過ごすツアーが人気です。


おすすめのイベント

1/1 新年:全国的に祝われ、特に大都市ではさまざまなイベントが開催されます。
3/21 ノルーズ(春分の日):伝統的な新年の祝日で、家族や友人と過ごす日です。
6/5~6/6 ラマダン終了:断食月のラマダンが終わり、3日間の祝祭「イド・アル=フィトル」が始まります。
9/23 モロッコ独立記念日:モロッコの国民的な祝日で、各地で祝祭やイベントが開催されます。
11/6 王の即位記念日:国王の即位を祝う日で、各地でさまざまな祝祭が行われます。


参考周回ルート

・モロッコのハイライト探訪(1週間ルート)

1日目:カサブランカ
・ハッサン2世モスク
・モロッコ・モール

2-3日目:フェズ
・フェズの旧市街(メディナ)
・ブハラ広場

4-5日目:メラケシュ
・ジャマ・エル・フナ広場
・マジョレル庭園

6-7日目:エッサウィラ
・旧市街(メディナ)
・港と魚市場

・モロッコの風情満喫(2週間ルート)

1-2日目:カサブランカ
・ハッサン2世モスク
・モロッコ・モール

3-4日目:フェズ
・フェズの旧市街(メディナ)
・ブハラ広場

5-6日目:メラケシュ
・ジャマ・エル・フナ広場
・マジョレル庭園

7-8日目:エッサウィラ
・旧市街(メディナ)
・港と魚市場

9-10日目:アトラス山脈
・トレッキング
・ベルベル族の村訪問

11-12日目:ウザズット
・アイト・ベン・ハドゥ
・ドラア川沿いのオアシス

13-14日目:メルズーガ(サハラ砂漠)
・エルグ・シェビ
・砂漠ツアー

・モロッコ大全(1ヶ月ルート)

1-2日目:カサブランカ
・ハッサン2世モスク
・モロッコ・モール

3-4日目:フェズ
・フェズの旧市街(メディナ)
・ブハラ広場

5-7日目:メラケシュ
・ジャマ・エル・フナ広場
・マジョレル庭園

8-10日目:エッサウィラ
・旧市街(メディナ)
・港と魚市場

11-13日目:アトラス山脈
・トレッキング
・ベルベル族の村訪問

14-16日目:ウザズット
・アイト・ベン・ハドゥ
・ドラア川沿いのオアシス

17-19日目:メルズーガ(サハラ砂漠)
・エルグ・シェビ
・砂漠ツアー

20-21日目:シャウエン
・青い街並み
・カスバ

22-24日目:タンジェ
・メディナ
・カプスパルテル

25-27日目:ラバト
・カスバ・ウダヤ
・ハッサン塔

28-30日目:カサブランカ
・モロッコの美術館
・リーフレット・ヴィル・ブランシュ

以上のようなルートで、モロッコの主要な観光地を巡ることができます。ただし、これらのスケジュールはあくまで一例であり、具体的な計画は旅行者の興味や条件により調整することが必要です。また、移動時間や現地の事情を考慮に入れると、柔軟なスケジューリングが求められます。モロッコは多様な魅力を持つ国ですので、自分の興味に合わせて最適なスケジュールを作成しましょう。


ローカルフード

・タジン:スロークッキングされた肉や野菜の煮込み料理。その名前は調理に使われる円錐形の鍋から来ています。
・クスクス:セモリナ粉から作られる小さな粒状のパスタで、野菜や肉、スープと一緒に供されます。モロッコの国民食とも言えます。
・ハライラ:ラマダンの断食を解く際によく飲まれる、トマトとレンズ豆をベースにしたスープです。


地元の習慣やエチケット

・モスクへの入場:非ムスリムは一部のモスク以外は入場できません。
・衣服:公共の場では保守的な服装を心掛け、特に女性は肩や膝を覆う服装が望ましいです。
・挨拶:右手を使って挨拶をするのが一般的です。左手は不浄と考えられているため、食事や挨拶には右手を使いましょう。


旅行のヒントとテクニック

交通:大都市間は列車や長距離バスで移動できますが、地方へのアクセスはレンタカーが便利です。
気候と服装:地域によりますが、夏は非常に暑く、冬は冷え込むことがあります。季節に応じた服装を持参しましょう。
お土産のアイデア:モロッコの伝統的な陶器やラグ、スパイス、アルガンオイルなどが人気です。
他有益情報:モロッコは交渉文化が根強い国なので、マーケットなどでは価格交渉が一般的です。


まとめ

モロッコは色彩豊かな市場、壮大な自然、古代の遺跡、美味しい料理、そして温かいホスピタリティが溢れる国です。一見すると異文化に戸惑うかもしれませんが、それがモロッコの魅力であり、旅行者に深い印象を与えてくれます。事前に基本的な情報や文化を理解しておくことで、モロッコでの旅行はより豊かな体験になるでしょう。異なる文化や伝統に触れ、新しい体験を楽しむことで、モロッコの深い魅力を感じることができます。モロッコへの旅は、まさに感覚と感情の冒険です。


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