インドはその広大な面積と豊かな文化で知られ、神秘的な雰囲気を醸し出しています。古代からの歴史と伝統が息づく神殿、カラフルな市場、美味しいカレーとスパイシーな料理、そして温かい人々の笑顔。そんな魅力が詰まったインドは、まさに旅行者にとって新しい発見と感動があふれる国です。その一方で、貧富の差や衛生環境、治安の問題もありますが、それらを理解し、適切に対処すれば、インドはあなたにとって忘れられない経験を提供してくれるでしょう。
目次
基本情報
【総面种】:3,287,263平方キロメートル(日本の約8.6倍)
【総人口】:約14億人(2023年現在)
【首都】:ニューデリー
【公用語】:ヒンディー語、英語(ともに公用語、その他地域ごとに22の公認言語が存在)
【時差】:日本より3時間30分〜4時間30分遅い
【通貨】:インド・ルピー
評価
物価:★★★★★
治安:★★☆☆☆
食事:★★★★☆
交通:★★★☆☆
自然:★★★★☆
文化:★★★★★
インドは物価が非常に安く、食事や宿泊、交通費などのコストが低いため、バックパッカーにとっては非常に魅力的な国です。食事はスパイシーでユニークな味わいがあり、インドの文化を感じることができます。自然も美しく、山から海、砂漠まで多様な風景を楽しむことができます。文化面では、古代からの伝統や宗教、祭りなど、深く豊かな文化を体験することができます。一方で、治安に関しては地域による差があり、特に女性は夜間の一人歩きなどには注意が必要です。また、交通は混雑が激しく、特に大都市では交通ルールが守られていない場所もあるため、注意が必要です。
参考経費
<航空券代>
日本からインドまでの往復航空券は、季節や購入タイミングによりますが、おおよそ6万円~12万円程度で購入可能です。
<宿泊代>
■バックパッカー:1,000円~2,000円
■スタンダードクラス:3,000円~5,000円
■スーペリアクラス:6,000円~10,000円
■デラックスクラス:15,000円~30,000円
インドの宿泊費は物価が安いため、日本と比較するとかなりリーズナブルです。ただし、バックパッカー向けの宿泊施設は清潔さや設備面で満足できない場合もありますので、予約時には施設の評価やレビューをしっかり確認しましょう。
<食事代金>
朝食:200円~400円(地元のパン“チャパティ”や“プリ”、チャイなど)
昼食:300円~600円(カレーライス、ビリヤニなど)
夕食:500円~1,000円(レストランでのディナーセットなど)
※上記の金額は目安であり、為替レートや季節によって変動する可能性があります。また、個々の旅行者の選択により、実際の費用は異なる場合があります。予算計画の際は十分にご考慮ください。
地域ごとの名所
【デリー】
名所:インド門 – デリーのシンボルとも言える記念碑。第一次世界大戦で命を落としたインド兵士を追悼するために建てられました。
名所:クトゥブミナール – 世界遺産にも登録されている、インド最古のモスクの一つで、その塔は高さ72.5mと圧巻です。
名所:赤い城 – ムガル帝国の力を象徴する壮大な城塞。広大な敷地内には宮殿やモスクが点在します。
【アグラ】
名所:タージ・マハル – インドを象徴する世界遺産。その美しさと壮大さは一見の価値あり。
名所:アグラ城 – レッドサンドストーンと白い大理石で造られた美しい城塞。ムガル帝国の栄華を今に伝えます。
名所:フェートプル・シークリー – アクバル帝の都として建設された都市。現在はその遺跡が世界遺産として保存されています。
【ジャイプール】
名所:ハワ・マハル – “風の宮殿”とも呼ばれ、その美しいファザードが特徴的です。
名所:アンベール要塞 – 山の上に建つ壮大な要塞。象に乗って登ることもできます。
名所:シティ・パレス – ジャイプールの王宮。美しい建築と装飾が魅力的です。
【ゴア】
名所:カラングートビーチ – ゴア最大のビーチで、美しい砂浜と海が広がります。
名所:バシリカ・オブ・ボム・ジーザス – 聖フランシスコ・ザビエルの遺体が安置されている教会で、ゴアの象徴的な建築物の一つです。
名所:フォルト・アギュアダ – ゴアの海岸線を見渡せる要塞。周囲の景色が美しいです。
おすすめのイベント
1/26 共和国記念日:インドの憲法施行を祝う日で、パレードや花火が行われます。
3/28 ホーリー祭:春の訪れと善の勝利を祝う祭り。色彩豊かな粉を投げ合う様子は圧巻です。
8/15 独立記念日:インド独立を祝う日。各地で祝賀行事が行われます。
10/24 ディワリ祭:光の祭りとも呼ばれ、家々を明るく灯し、花火が打ち上げられます。
11/14 プシュカル・キャメル・フェア:プシュカルで開催されるラクダの市。伝統的なラクダレースなども見られます。
参考周回ルート
・モガール帝国の輝き(1週間ルート)
1日目:ロンドン – バッキンガム宮殿、ビッグベン、ロンドン・アイ
2日目:ロンドン – ブリティッシュ・ミュージアム、タワーブリッジ
3日目:ウィンザー – ウィンザー城
4日目:ストラトフォード・アポン・エイヴォン – シェイクスピアの出生地
5日目:バース – ローマ風呂、バース大聖堂
6日目:オックスフォード – オックスフォード大学
7日目:ロンドン – ショッピングや自由時間
・インドの色彩とスパイス(2週間ルート)
1-7日目: “モガール帝国の輝き” ルートを参照
8-9日目:ウダイプール(シティ・パレス、レイク・パレス、市内観光、ボートツアー)
10-11日目:ジョードプル(メヘランガル・フォート、ジャスワント・ターダ、市内観光)
12-13日目:ジャイサルメール(ゴールデン・フォート、ハヴェリ、砂漠のカメル・サファリ)
14日目:デリー(最終日、ショッピングやリラクゼーション)
・インドの魂を旅する(1ヶ月ルート)
1-14日目:”インドの色彩とスパイス” ルートを参照
15-16日目:ムンバイ(ゲートウェイ・オブ・インディア、チャトラパティ・シヴァージ・ターミナス、市内観光)
17-20日目:ゴア(カラングートビーチ、バシリカ・オブ・ボム・ジーザス、ビーチリゾートでリラクゼーション)
21-22日目:コーチ(中国の漁網、セント・フランシス教会、市内観光)
23-24日目:ムンナール(ティープランテーション、エラヴィクラム国立公園、市内観光)
25-26日目:マドゥライ(ミーナクシ・アンマン寺院、市内観光)
27日目:チェンナイ(マリナビーチ、カピリシュワラ寺)
ローカルフード
・チキンティッカマサラ:鶏肉をヨーグルトとスパイスでマリネした後、タンドールと呼ばれる粘土の窯で焼き、トマトベースのスパイシーなソースで煮込んだ料理。
・バターチキン:チキンティッカマサラをベースに、バターとクリームを加えて煮込んだ濃厚でクリーミーなカレー。
・サモサ:インドの伝統的なスナック。中にジャガイモやエンドウ豆、スパイスを詰めて揚げたもの。
地元の習慣やエチケット
・食事は基本的に右手で行う。左手は不浄とされているため、食事や握手などに使わないようにする。
・神殿やモスクを訪れる際には、適切な服装(肩や膝が出ない服装)を心掛ける。
・足の裏を人や物に向ける行為は失礼とされる。
旅行のヒントとテクニック
交通:タクシーやリクシャは必ずメーターを使うか、乗る前に値段を交渉しましょう。
気候と服装:冬季でも昼間は暑くなることが多いため、レイヤードスタイルがおすすめ。また、紫外線対策として帽子や日焼け止めも忘れずに。
お土産のアイデア:スパイス、チャイ、サリー、ハンドメイドのジュエリーなどが人気です。
他有益情報:衛生面を考え、常に手洗い・うがいを心掛け、未調理の食品や水道水の摂取は避けましょう。また、インドでは物価交渉が一般的なので、特に市場などで買い物をする際には値切ることを覚えておくと良いでしょう。
まとめ
インドは独特の文化、豊かな自然、美味しい料理、そして人々の暖かさが魅力の国です。一方で、物価の安さや治安の問題、衛生環境など旅行者にとっては難しい面もありますが、それらを理解し、適切に対応することで、インドの深い魅力を十分に味わうことができるでしょう。
タージ・マハルやインド門、クトゥブミナールなどの壮大な遺跡から、ホーリーやディワリなどのカラフルでエネルギッシュな祭り、スパイスたっぷりのインドカレーやチャイまで、インドには見るもの、体験するもの、味わうものがたくさんあります。
インドは大陸のように広大で、地域によって文化や風習、料理が大きく異なるので、一つの国とは思えないほどの多様性を感じることができます。そのため、一度訪れただけでは全てを体験しきれません。何度でも訪れたくなる、それがインドの魅力です。
しかし、準備や情報収集は十分に行うことが重要です。インドは物価が安く、エキゾチックな魅力がある一方で、衛生環境や治安、交通事情など、日本とは大きく異なる部分も多いです。旅行前にしっかりと情報を収集し、インドの文化や習慣を理解し、現地の人々とのコミュニケーションを楽しむことで、インド旅行はより豊かな体験となるでしょう。
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